十年で無くなると言われた日本

以下、与国秀行さんのブログエントリーですが、
現在の日本の状況を本当にわかりやすく記載されているので転載しました。
これだけが真実とする事も正解ではないかも知れませんが、
今、そしてこれからを真剣に考える事の1歩になるエントリーです。

以下、転用(http://ngomisumaru.blog19.fc2.com/

あと十年で無くなると言われた日本

 この民主主義の世において、ほんの一部の人々だけが真剣に国造りを行ったところで、大多数の人々が平和ボケを続けて迫り来る危機にも気づかなければ、国が危機を回避して、時代が進歩していくはずがありません。
 確かにかつての時代は、一部の方々だけが努力して、そして大多数の人々は彼らに任せていれば、国は知らぬ間に危機を回避して、やがて進歩を遂げて新たな時代を築いていくことができました。
 しかし一人一人が一票を持って国造りを行っている今、一部の人々だけが努力しても、国が危機を回避することもなければ、さらに時代が進歩を遂げていくことなど絶対にありえないのです。
 1995年、中国の李鵬首相(当時)は「日本などという国は20年後、30年後にはこの地球上から消えて無くなる」と発言しました。そしてそれからすでに14年の月日が経ちました。ならば6年〜16年後には、この日本は地球上から消えて無くなるわけです。
 今現在、平和に暮らせている日本人からすれば、誰もが「そんなバカな?」と感じることでしょうが、しかしこれは全く考えられないことでは実はありません。
 自分の国の現状を知ることはとても大切です。なぜならあくまでも政治という仕事は、現代の国を造り変えていくものだからです。そこで現代の日本の状況と迫り来る危機について、ほんの少しだけ触れてみたいと思います。
 今、日本が国難の時であることに、一人でも多く、そして少しでも早く、どうか気がついて下さい。

弱肉強食の暗黒時代

 そして現代の日本の状況を知る時、少し時間を戻して歴史を知ることが大切と言えるでしょう。ですから歴史の授業のようで、あまり楽しくない方もいらっしゃるかもしれませんが、しかし日本という国を人生の土台として生きていく以上、最低限度、知っておかなければならないことなので、どうかお付き合い下さい。
 時代は大航海時代にまで遡ります。1492年、コロンブスはインドに行こうとして、アメリカ大陸を発見しました。そして「キリスト教の理想の国を造ろう」という願いと共に、現地に住んでいた人々を追いやり、ヨーロッパから大勢の人々が移り住みました。
 そして彼らは黒人を無理やりアフリカから連れてきて、奴隷として働かせました。市場に行けば私たちと同じ人間が、「肌が黒い」という理由だけで、牛や豚と共に並べられて、「安いよ!安いよ!」と売られている、そんな暗黒の時代さえあったのです。
 奴隷が解放されたのは1862年のことです。ちょうどその頃、産業革命が起こり、航海技術は格段に進歩しました。それまで船は、人間が漕ぐか、あるいは帆で風を受けなければ進めませんでしたが、石炭を燃やして水を沸騰させて、その圧力によって船を進ませる技術を開発したのです。つまり蒸気船の誕生です。
 蒸気船が開発されたことで、航海は随分と楽になりましたが、しかし世界はより暗黒化してしまいます。なぜならこの頃のアメリカには、「マニフェスト・ディスティニー」と言って、「アメリカが領土を拡大することは、神から与えられた明白な運命」という思想があったからです。
 そしてアメリカやヨーロッパの国々は、次々にアジアやアフリカの国々を自分たちの植民地へと変えていきました。隣の国、中国などはアヘン漬けにされてから、香港やマカオを奪われるという悲惨な時代であったのです。
 つまり弱い者は奴隷にされ、弱い国は植民地にされてしまう、そんな弱肉強食の時代であったわけです。

ペリーは脅しにやってきた

 当然ながら日本も外国列強から狙われることになります。しかしいくら航海が楽になったと言っても、やはり日本は遠いので、アメリカはまず燃料や食糧の補給場所として、ハワイを併合しました。
 そして1853年、ペリー率いる黒舟が日本にやってきたのです。
 この頃はまだ、黒人が奴隷として扱われている時代であり、当時の白人の間には、「黒人はゴリラの仲間で、黄色人種はサルの仲間であり、白人が一番進歩を遂げた人種である」という思想がありました。つまり「白人優越思想」です。実際に当時の人類学者は「日本人の脳は白人よりも白いから、思考能力も劣っている」と主張していたほどです。
 ですから白人優越思想に毒されていた彼らは、まるでライオンがウサギを狩るように、あまり罪悪感無く領土拡張を続け、植民地支配を行っていたのです。つまりペリーは友好関係と貿易を求めて、日本にやってきたわけではない、ということです。
 その証拠としてペリーは日本に対して、アメリカ大統領からの手紙を渡しましたが、実はその時に二本の白旗も渡しています。そしてペリーは日本に向けて大砲を構えた上で、「日本が鎖国を続けるのならば、いつでも大砲を打ち込んで戦争を開始する。戦争を開始すれば必ず我が国が勝つから日本は防戦すれば良い。しかし戦う気が無いならば白旗をあげよ」と、当時の日本に「白旗の意味」を教えた上で脅してきたのです。
 結局、当時の江戸幕府はペリーの脅しに逆らうことができませんでした。そして関税の割合を決めることもできず、外国人が日本で犯罪を起こしても、その罪を裁くこともできない、そんな不平等な条約を欧米諸国と結ばされることになってしまうのです。

それぞれが正義を主張した戦争

 やがて東アジアの全ての国が白人の植民地と化しました。そしてアジアやアフリカの人々でさえ「白人に勝てるはずがない」と考えている時代の中で、唯一日本だけが植民地にされることに抗い、欧米諸国と肩を並べようとしたのです。
 そして現実に日本は日清、日露の両戦争に勝利して、欧米諸国と肩を並べるどころかアジアの脅威へとなっていきました。次に日本は「欧米諸国から東アジアや東南アジアの国々を解放して、日本を盟主とする共存共栄の新たな世界を築くことが正義である」という思想を描きました。いわゆる「大東亜共栄圏」を作ろうとしたわけです。
 当時の世界ナンバーワンはイギリスでしたが、イギリスが第一次世界大戦で経済的に落ち込むことで、アメリカが世界ナンバーワンになりました。そして「大東亜共栄圏」という思想を掲げて急成長を遂げる日本と、「マニフェスト・デスティニィー」や「白人の優越」という思想を掲げるアメリカはいつしかぶつかることになり、日本は第二次世界大戦に敗れるのです。
 日本の戦争犯罪を裁く東京裁判において、石原寛治は「なぜ戦争を行ったのか?」と問われて、「理由を知りたければペリーを呼んで来い」と主張しました。
 この言葉をまるで裏付けるかのように、1945年の9月2日、軍艦ミズーリ号の上で日本降伏の調印式が行われた時に使われた星条旗は、あえてペリー来航時のものを使用するという演出が行われました。当時のニューヨーク・タイムズ紙も、「我々はペリー以来の願望を達成した。もはや太平洋に邪魔者はいない」と書いたほどです。
 つまり私たち日本人は、第二次世界大戦について振り返る時、ついつい「日本だけが悪い国であった」と考えがちですが、しかし時代はまさしく弱肉強食の暗黒時代であり、日本もそうした時代の波に飲み込まれてしまったのであり、アメリカを含めた世界中の国々が様々な正義を主張して、そして悪を犯したわけです。
 それを証明するように、東京裁判においてパール判事という方は、戦勝国アメリカこそが正義であり、敗戦国日本だけが悪であるとして裁かれたこの裁判を否定して、日本人の無罪を主張しました。
 ここで忘れてはならない重要な点が二つあります。
 一つは、「たとえ日本が戦争を嫌う平和国家であったとしても、あの弱肉強食の時代において、ただ単に『戦争反対!』と訴えたところで外国からの侵略を止めることはできず、何らかの形で戦争をしなければ植民地にされ、奴隷扱いされていたかもしれない」ということです。もう一つは「そして日本は敗れましたが、その後、植民地にされていた世界各地で独立心が起こり、白人からの独立を果たした」ということです。

今も続く激しい戦争

 今から約160年前、マルクスという方は「共産主義」という国家体制を考え出しました。そして第二次世界大戦以降、世界は資本主義と共産主義に分かれて争いを続けてきたのです。
 ドイツは東と西に、朝鮮半島ベトナムも北と南に別れて、アメリカとソ連がそれぞれの先頭に立ち、アメリカとソ連の直接的な戦争がないために「冷戦」と呼ばれましたが、しかし実際は激しい戦争を繰り広げる「熱戦」でありました。
 つまり奴隷と植民地支配の戦いの時代から、イデオロギー(主義)の戦い、すなわち考え方の違いによる戦いの時代へと変化を遂げたのです。しかしやがて共産国家が次々と破綻していくことで、ドイツを東と西に分けていたベルリンの壁も崩壊し、冷戦は終結を迎えました。
 では冷戦終結以降、弱肉強食の暗黒時代は終わりを迎えたのかといえば、実はそうではありません。残念なことに確かに奴隷は解放され、植民地も少なくなり、ベルリンの壁は取り壊されましたが、しかし私たち人間はそんなに簡単に成長するほど賢い生き物ではなく、今でも弱肉強食の時代は続き、戦争は行われているのです。
 それに戦争というのは何も武器を持って戦う「軍事戦争」だけではありません。「情報戦争」というものもあり、情報を流したり、操ったりすることで、国内や国外、そして世界の世論を動かして、相手の国から利益を奪う戦争もあります。
 よく「日本人は平和ボケしている」と世界中から馬鹿にされますが、この「平和ボケ」というのは、「戦争を行っていることに気づかない。あるいは戦争の危機が訪れているのに全く気がつかないこと」と言えるでしょう。

負け続ける平和ボケ日本

 情報戦争は今でも行われているのですが、その中で各国が行い続けているのが、政治的宣伝であり、情報操作であり、つまり「プロパガンダ」と言われるものです。あるいは情報を集めるために、スパイ活動も頻繁に行われています。
 たとえば真相は未だ闇の中ですが、2004年、上海総領事館に勤める一人の日本人が遺書を残して自殺しました。その日本人は中国政府による「ハニートラップ(蜜の罠)」にかかっていたといいます。
 ハニートラップとは、男性である政治家や官僚に対して、美しい女性が歩み寄ってきて、誘惑し、そして性的関係を持つことで取り込んでしまうか、あるいはこれを弱みに脅迫して機密情報を探るスパイ活動のことです。かつてのソ連が得意とした諜報活動で、アメリカなどでは政府関係者に、きちんと対策を教えているそうです。
 あるいはマネートラップというものもあります。金品を贈ることで、相手国の要人を取り込んだり、それを弱みに付け込んで脅すスパイ活動のことです。
 かつて金丸信という政治家が、北朝鮮を訪れた際に金の延べ棒をもらい、代わりに拉致事件をもみ消そうとしたという噂がありました。実際に別の容疑で金丸氏の家が家宅捜索された際、金の延べ棒が見つかった話はあまりにも有名です。
 政治家個人にしてみれば数億円というお金は大金ですが、しかし国家にしてみれば数億円は小銭であり、小銭で自分たちの政治家を敵国内に作れるのならば、これほどの利益はありません。
 あるいは相手国の政治家や官僚を盛大な接待でもてなすことで、アメリカ寄りの議員、中国寄りの議員に作り変えてしまうなんてことは、実は当然のように行われていると言います。
 かつて田中角栄氏が中国に渡って、接待を受けた際、そこには本当に身近な人しか知らない自分の好物がたくさん並んでいて、その中には中国には無い食材まであり、「どうして誰も知らない自分の好物を知っているのか?」と、田中氏は驚くどころか怖くなった、という話があります。現実に田中氏はその後、親中派の議員となりました。しかし一説によるとそれを好ましく思わなかったアメリカが、今度はマネートラップを仕掛けて、ロッキード事件で田中氏を失脚させたという噂もあります。
 このように表向きは笑顔を作っておきながら、したたかなプロパガンダやスパイ活動を行うことは、実は世界で当然のように行われています。同盟国アメリカも、日本の通産大臣と日本の大手自動車メーカーが電話会談を行った際、その内容を盗聴していました。
 このように武器を持って戦うことは確かにかつてより少なくなり、世界はほんの少し進歩したように見えますが、しかし未だに世界は利益を巡って弱肉強食に争い合っている暗黒時代であるのです。
 そうした中で、平和ボケ日本は情報戦争においても負け続けて、利益をむしり取られ続けているわけです。

中国は沖縄狙っている

 そして実は中国は、本心では沖縄を中国領土だと考えていて、学校でも「沖縄は日本に奪われた領土」と教えています。
 06年8月1日、中国大使館の一等書記は、「沖縄が中国に帰属するかどうかは、琉球の民が決めることだ。中国からは何も言わない」と発言しつつも、中国から大勢の観光客を送り込み、そして「中国人が沖縄の観光産業を救っている」とも発言しています。あるいは政治家をたくさん中国に招き寄せて、盛大な接待をして親中派の議員をつくってもいるそうです。
 つまり実は着々と沖縄の中国化は進んでいるわけです。
 中国が沖縄を狙う理由として、まず軍事的目的があります。台湾侵攻を目指し、アメリカからの介入を防ぎたい中国にとって、沖縄は太平洋への出口を塞ぐ邪魔な「フタ」であり、喉から手が出るほど欲しい沈むことのない空母、「浮沈空母」なのです。
 しかし1972年に沖縄がアメリカから祖国復帰を果たしても、中国をはじめとする国際社会は何も疑問を持ちませんでした。しかし東シナ海の石油資源の可能性が明らかになったことで、突然、中国は「尖閣諸島と沖縄は、日本に奪われた領土」と主張し始めたのです。
 実際に中国は日本の領土に侵入してきたり、日本に無断で油田調査を行ったりしています。
 また中国は、経済発展が著しいと言っても、大勢の人口をかかえている為に、国民一人当たりはとても貧しい国家です。ですから沖縄は中国からすれば豊かな島なのです。
 つまり沖縄県民をはじめとする全ての日本人は、まず中国からすれば沖縄という美しい島は、「邪魔なフタ」であり、「喉から手がでるほど欲しい浮沈空母」であり、そして「利益がたくさんある島」である、ということを知らなければなりません。

辛酸を舐め続ける沖縄

 1945年、6月6日、太田実少将は軍の本部にいかに沖縄が悲惨な戦場となったのかを伝えて、「沖縄県民かく戦えり、後世、特別のご高配をたまわらんことを」と電報を打って自決しました。
 第二次世界大戦において、日本で唯一の地上戦が行われた沖縄では、ゆめゆり高校の女子高生たちも兵隊の看護に従事しましたが、しかし多くの少女たちが戦乱に巻き込まれました。映画「ひめゆりの塔」では、女学生たちが兵隊からもらった青酸カリを、ジャンケンして取り合う衝撃的なシーンがありますが、彼女たちは時には手りゅう弾で、時には青酸カリで自決し、生き残ったのはたった五名しかいなかったのです。
 当時の日本には、「アメリカ兵に捕まったら目や鼻を削がれて、女性は強姦されて悲惨な殺され方をする」という噂が信じ込まれていました。そのために「捕まって無惨な殺され方をするなら、自分から死のう」という考え方があったのです。
 死を恐くなって逃げ出す幼子を親が追いかけていって、泣きながら首を締めるという悲惨な光景さえ、沖縄では繰り広げられたそうです。
 そして戦後、沖縄はアメリカに占領されました。それは一説には、敗戦後の日本がソ連や中国といった共産主義国家から、沖縄を守りきる力が無かったためにアメリカに託した、という話もあります。
 そして六十年代に入ってアメリカがベトナム戦争を開始すると、沖縄から旅立つアメリカ兵が大勢いました。しかもそのアメリカ兵たちの間には、「生きて帰れないかもしれない」という悲観的な思いがあったそうです。ですからアメリカ兵は自暴自棄となり、彼らによって殺人、強姦、強盗などの凶悪事件が沖縄で多発しました。
 そこで我慢の限界に達した沖縄県民は、ついに祖国復帰を願って暴動を起こしたのです。
 そして1972年に祖国復帰を果たしても、沖縄は莫大な米軍を抱えております。それは「米軍の中に沖縄がある」と皮肉られるほどです。
 しかし沖縄は莫大な米軍を抱えることで、日本及び、東アジアの平和を守っています。なぜなら警察というのは国内の平和のためにいるものですが、軍隊というものは本来、国外からの平和のために存在しているものだからです。
 その反面、基地に囲まれた沖縄には今でも電車が無く、時にはアメリカ兵による婦女暴行が起こり、軍の航空機の騒音が沖縄には染み付いています。
 沖縄県民は、小さな島国生活が長いために、この不便な生活が、いつしか当然となってしまいました。それはあたかも携帯電話の無い時代に、私たちが何も不便さを感じなかったようなものですが、他の県民からすれば、やはり沖縄は不便な生活を強いられているわけです。
 ですから「沖縄県民は被害者意識が強い」という沖縄県民に対する批判の声も、一部にはありますが、しかし確かにある意味において沖縄県民は被害者なわけです。

沖縄は日本に間違いない

 そんな沖縄を中国が狙っているわけです。
 確かに沖縄は、明治維新が起こり、琉球処分が下されてから明確に日本の領土となりました。ですからその前まで沖縄は、中国と日本の両国に属していたのです。
 しかし過去の沖縄の歴史も大切ですが、現代を生きる沖縄の人々の意識、心も大切です。そしてさらには未来の沖縄の人々の心、あるいは幸せ、不幸せも決して忘れてはならないでしょう。
 つまり領土問題には、過去、現在、未来を考えることが欠かせないわけです。なぜなら本当に大切なことは、その領土による国益などではなく、その領土に生きる人間であり、そして人間がなければ国はなく、国家は国民のために存在しているからです。
 そしてかつて共に戦った沖縄県民は、既に日本人として生きております。そして独立解放を求めてデモや暴動を起こしているチベット人ウイグル人を見ればわかるように、確実に日本の方が中国よりも、沖縄県民を幸せにすることができます。
 つまり過去の歴史、現在の心、未来の幸せ、これらを全て考慮した時、沖縄は紛れもなく日本なのです。ですからもうウチナンチュウも、ヤマトンチュウもありません。共に私たちは日本人です。琉球民族でもなければ大和民族でもなく私たちは日本人なのです。

中国の本来の精神

 もちろん中国人一人一人は素晴らしい方もおりますし、人格者も大勢いらっしゃいます。日本人の中にも優しい人もいれば、傲慢な人もいるように、それは中国人も同じです。
 そして中国という国は大変歴史も古く、素晴らしい文化を誇った偉大な国家です。仏教や儒教といった宗教や思想、あるいは優れた文化など、日本も多くのことを中国から学んできました。ですから日本と中国が、これから先、平和的に仲良くやっていくことを誰もが望んでいることでしょう。
 中国という国は礼儀礼節を重んじる儒教発祥の地であり、今でもこの儒教思想が中国に深く根付いていると言われております。
 儒教の祖である孔子は、弟子に「人生で一番大切なものは何か?」と問われて、「それ恕か」と答えました。つまり「人生に大切なことは思いやりである」と孔子は教えたのです。そして孔子はさらにこう続けました。「己の欲せざるところ、人に施すことなかれ」、つまり「自分がしてもらいたくないことは、他人にしてもならない」と、そう孔子は教えたわけです。
 このように儒教とは、「思いやり」を大切にすることから、礼儀礼節を重んじてきたのです。
 また孔子という方は、中国の詩を集めた「詩経」から影響を受けたと言われております。その詩経には「すなわち干戈をおさめ、すなわち弓矢をつつむ。我、懿徳(いとく)を求めて〜」とあります。つまり「干(たて)や戈(ほこ)を使わずに、弓や矢も使わずに、徳でもって天下を治める」ということであり、「力ではなく徳によって国を治める」ということが、儒教の基本精神であるのです。
 すなわち「思いやりによって礼儀礼節を重んじ、自分がして欲しくないことは他人には行わず、力ではなく徳によって天下国家を治める」これが儒教精神とも言えるわけです。
 そして本来の中国は、この儒教精神をとても大切にしているはずなのです。

貧乏の平等分配を行なってしまった共産主義

 もちろん現在の資本主義が完全ではありませんが、しかし中国や北朝鮮共産主義国家ですが、実は共産主義そのものが間違いであたことは、すでに「160年の歴史が証明している」と言えるでしょう。
 マルクスが考えた共産主義の世の中は、「平等」を求めるために国民が共同で財産を持って生産活動を行い、私有財産というものが認められていません。
 ですから全ての人が公務員のように国に仕えています。そして全ての国民が平等であるので、実は成功もなければ失敗もありません。それはつまり「大出世もなければ失業もない世の中」ということです。
 そしてそうした世の中である為に、共産主義の世の中では人間にとってとても大切なものが薄れていきました。それは「努力」です。
 なぜなら共産主義の世の中では、人間が自分のアイデアによって自由に起業して、そして企業努力を行っていくことができないからです。組織の中で働かされている公務員が大出世することがないよに、共産主義の世の中は努力ばかりか才能さえ奪いかねないわけです。
 つまり共産主義の世の中からは、松下幸之助ビルゲイツのような人は出てきたくても、出て行くことができないわけです。
 それに走っても、歩いても、頑張っても、怠けても、必死に努力しても、適当に堕落しても、全て同じ結果しか与えられないのならば、歩く人と怠ける人が増えて、走る人と頑張る人が減ってしまうのは、ある意味において当然なのかもしれません。
 つまり共産主義の世の中というのは、成功もなければ失敗も無い世の中ですから、人々からの成功に対する情熱も、失業を恐れる危機感もなくなり、その結果、努力が薄れてしまったわけです。
 平等を求めるならば結果やゴールを平等にするのではなく、機会やチャンスが平等な豊かな世の中をマルクスは目指すべきだったのです。なぜなら機会やチャンスの平等な世の中であってこそ、人間の努力を引き出すことができるからです。
 つまり恵まれて生まれてくる人にも、恵まれずに生まれてくる人にも、あるいは何らかのハンデ背負って生まれてくる人にも、きちんと平等なチャンスを与えて、そしてたとえ人生の途中で失敗や挫折を経験しようとも、その人をただ冷たく突け放すのではなく、再チャレンジして努力できるような、そんな人間から努力を引き出す豊かな世の中を目指すべきだったのです。
 しかし残念ながらマルクスは平等の求め方を間違えてしまいました。そのために国民の努力は乏しくなってしまったのです。そして世の中から努力が薄れた為に、「発展」や「繁栄」というものも次第に失われてしまいました。
 ですから共産主義の世の中は、結果的に「貧乏」の平等分配を行うことになってしまったのです。
 しかも一部の特権階級が生まれて、決して「平等」にもなりませんでした。

共産主義は暴力を肯定してしまった

 貧乏に苦しむ大多数の国民たちは、「共産主義そのものがおかしいのではないか? 」ということに当然気が付き始めました。しかしマルクスはもう一つ大きな過ちを犯していました。それは「暴力肯定」です。
 共産主義であったカンボジアでは、ポルポト政権時代に行われた大虐殺によって、たくさんの骸骨が発見されて、世界中を驚かせたことがありましたが、マルクスは「暴力とは出産の時の陣痛の苦しみのようなもの」と考えて、「理想社会を築くためには暴力は仕方がない」と主張したのです。
 そうしたことから共産国家の一部の権力者たちは、敵対する資本主義の繁栄と、そして自分たちの贅沢な生活を隠すために、国民から「表現の自由」を奪い取り、その一方で強制収容所をたくさん設けて、粛正につぐ粛正を行い続けてきました。つまりマルクスの考えた世の中には、暴力が蔓延ると共に自由が失われてしまったわけです。
 そしてマルクスはさらに過ちを犯しました。それは唯物思想です。唯物思想とは「物質しかなく、霊魂など存在せず、人間は物質の集合体である」という考え方です。
 こうした考えであるために、共産国家の役人たちは人間をたくさん殺めておきながら、「人を殺しているのも機械を壊しているのと何ら変わらない」と考えていることがよくあります。つまり「ナイフで人間を切り刻んでも、それは分子と分子の間を、刃物という物質が通り過ぎて物が壊れただけであり、人を殺したところで、それが一体何の罪なのか?」と考えてしまうことさえあるわけです。
 マルクスの影響を受けた国が、小さな国であれば人類にとってそれほど災いではありませんでしたが、しかし残念なことに世界でもっとも国土の広い国と、世界でもっとも人口の多い国が、このマルクスの病にかかってしまいました。
 そのために共産国家は、実は第二次世界大戦よりも遥かに多くの自国の民を殺し続けています。その数はなんと一億人以上にものぼり、あの赤い国旗は血で染められているので

失われた中国精神

 中国国民一人一人は、私たち日本人と同じ人間であり、そして中国という国は大変歴史も古い偉大な国であり、中国が愛する儒教精神は大変素晴らしいものでありますが、しかし未だに中国政府はマルクスの病にかかったままです。
 そのために、中国では「天安門」とパソコンに打ち込めばエラーになります。メールもチェックされて、反政府的な文章を書いて送信するだけで文字化けしてしまいます。
 そして何度もそうした反政府的なメールを送り続けていると逮捕され、処刑されてしまいます。中国政府にとって、思想的に赤くない人間は不要品なのです。
 しかも唯物思想に毒されている中国政府は、「人間は物質の塊」としか見ていないために、まるで不要品をリサイクルするかのように、処刑する人間の臓器を抜き取り、売買してから殺すことさえあります。
 これは都市伝説でもなんでもありません。中国政府の役人からすれば、「政府に反抗する悪い人間でも、臓器だけでも他人のために使われているのだから、これは良いことだ」という発想になってしまうのです。
 精神の向上や病気の治療のために、気功を無料で教えてきた「法輪功」という気功集団が政府から弾圧を受けたことがあります。学習者は留置所で殴る、蹴るのみならず、電気ショック、薬物注射などの様々な暴行を受けて、無惨な姿に変えられて殺されました。
 しかし何よりも恐ろしいのは、弾圧の理由です。彼らがなぜ弾圧を受けたのかというと、「人が集まり過ぎたから」です。人数は力になるからです。
 この様に、自由無く、暴力が蔓延する一方で、中国には実は平等もありません。相変わらず政治体制は共産主義でありますが、経済は自由化が始まったことで、本来は共産国家にいるはずもない失業者がたくさん生まれて、貧富の差が拡大し続けています。
 中国の都市部では豊かな富裕層が生まれている一方で、農村部には餓死者さえ出ていて暴動が多発しているのです。それにも関わらず政府は軍事費ばかり拡大し続けて、ついに軍事費が世界第二位となり、軍事国家の道をひたすら突き進んでいます。
 しかも中国国民は生まれた時に、「都市戸籍」と「農村戸籍」に分けられ、生まれた時からすでに不平等が始まります。戸籍によって中国国民は国内を自由に移動することさえできず、農村戸籍の人が都市に行って働こうとしても、見下されたり、蔑まされることも少なくありません。
 賄賂や不当な重税に反発した農民が裁判所に抗議しても、腐敗した役人たちによって簡単にもみ消されてしまいます。ですから最近の中国では、政府に抗議するために、あえて人目のつく天安門広場などで焼身自殺する人もいるほどです。
 また一人っ子政策によって戸籍を持たない人、「ヘイハイズ(闇の人)」が増え、そして犯罪、売春、麻薬が増え続け、HIV患者も急増しております。


中華思想というもう一つの病

 マルクス思想の病にかかったままの中国ですが、中国にはもう一つの病があります。この病は、はるか昔から中国がかかっている「ガン」と考えても良いかもしれません。それは「中華思想」と呼ばれるものです。
 中華思想というのは、中国こそが世界の中心であり、「東夷、西戎北狄、南蛮」と言いますが、つまり中国からみて東に位置する日本や朝鮮半島に住む民族も、西のチベットウイグル西アジアに住む民族も、北のモンゴルなどの民族も、南の東南アジアからやったきた民族も全て劣等民族であり、漢民族こそが最も優れた民族である、と考える思想です。
 どことなく、かつての日本やアメリカにあった「大東亜共栄圏」や「マニフェスト・ディスティニー」や「白人の優越」などの思想にも似ていますが、この中華思想マルクス思想が絡み合ってしまうことによって、現在の中国共産党政府が作り上げられている、といっても過言ではないかもしれません。
 世界中の多くの人々が、中国政府に対して、「チベット人ウイグル人に対する人権弾圧、人権侵害をやめるべきだ」と訴えておりますが、しかし中国共産党政府が、チベット民族やウイグル民族に対して行っているのは、決して人権の弾圧や侵害などといった甘いレベルのものではありません。
 少なくとも中国政府はチベット民族を128万人は虐殺し、拷問、暴行、強姦を繰り返しています。また中国政府は核実験をウイグル自治区で行うために、ウイグル人に129万人にも及ぶ被爆被害が出ているそうです。一説には民族絶滅、あるいは漢民族による民族浄化を狙って、男性には断種、女性には避妊手術が無理やり行われていると言います。
 こうしたことに対して、世界各国から「フリーチベット!」という批判の声が高まり、デモさえ行われましたが、しかしそれに対して中国国民は「頑張れ中国!」というデモを行って応戦しました。
 中国国民からすれば、「フリーチベット!」という批判の声も、実は中国批判の声としか受け止めていないのです。ですから彼らは、「自分たちは批判の声にも、外国からの内政干渉にも負けないぞ!」と、それくらいにしか考えていないわけです。
 確かに人権の問題であるならば、内政干渉にもなりかねません。しかし中国政府がチベット民族やウイグル民族に対して行っていることは、かつてのナチスドイツがユダヤ民族に行っていた大量虐殺と同じであり、人道の問題です。ですから内政干渉の範疇を超えていると言えるはずです。
 またチベットウイグルのみならず台湾に対しても、中国は軍事力によって押さえ続け、脅し続けていることも私たちは決して忘れてはなりません。
 このように、中国国民一人一人は、私たちと同じ人間であり、そして中国は歴史も古い偉大な国であり、さらに中国が重んじてきた儒教精神も大変素晴らしいものでありますが、しかし未だに中国政府はマルクス思想と中華思想という二つの病にかかったままであるのです。

中国の反日教育

 ではそんな中国が日本に対して、どのように接しているのか、それを知ることが大切と言えるでしょう。
 「日中国交正常化」の中で、中国は「日本との子々孫々までの友好」を誓っています。しかし中国政府は、多数の民族をまとめあげて、そして国民の不満をそらすために、実は反日教育を行って、他民族の間に共通の敵を作らせて、そして国民の不満を日本にむけさせているのです。
 中国は「大躍進」とか「文化大革命」などにおいて、数千万人以上の国民を虐殺しているために、自分たちより「残忍な敵」が外にいたことにしなければ、国内をまとめあげていくことができないのです。
 そのために、これまで天皇陛下をはじめ、歴代首相が何度も先の戦争に対して謝罪してきたにも関わらず、中国政府はその事実を国民に教えないどころか、「日本は謝罪しない」とさえ教えています。
 しかもこれまで日本は中国に対して、無償援助は1400億円以上、有償援助は3兆円以上、民間を合わせれば6兆円にもなる経済援助を行い、技術協力も積極的に行ってきましたが、やはりその事実も国民は知りません。しかもそうした日本からの援助金を、軍事費や核ミサイルの開発にあてている疑いさえあります。
 共産国家中国には「表現の自由」がないために、デモや集会は禁止されているのですが、唯一許されているのが「反日デモ」です。
 しかも1946年に中国政府が主張した日中戦争の死傷者数は320万人でしたが、月日が経過するごとにその数は増えて、なんと今では十倍以上の3500万人にまで増えております。
 そして中国政府は「南京において日本人による30万人規模の非人道的な大虐殺が行われた」と、堂々と中国国民にも、そして世界中の人々にも教えています。しかし本当に30万人規模の大虐殺が行われたかどうかは、実は未だに議論がついておりません。なぜなら当時の南京の人口は、中国人兵士を合わせても20万人ほどであり、大虐殺があったとされる確たる証拠は実は無いからです。
 それにも関わらず、中国政府は捏造写真らしきものまでつくって、「日本人は稀に見る極悪非道な民族である」というイメージを世界にばら撒いているのです。そのために中国に旅行する人の中には、中国政府のプロパガンダにひっかかってしまい、「なんて日本人は非人道的で恐ろしい人たちなのだろう」と、本気で思い込んでしまう人もいるほどです。
 このような反日教育が続いているために、一説によると「中国国民の99・99%が日本人を嫌い」と言われるほどです。北京オリンピックの時も日本人選手には「殺!殺!」という野次が飛ぶほどでした。
 最近では日本国内において、中国人による凶悪犯罪が増えておりますが、しかしそうした犯罪者たちは「日本人=悪」という洗脳教育を徹底的に受けているために、かつての白人が黒人をゴリラの仲間、黄色人種を猿の仲間だと考えて、罪悪感無く奴隷支配、植民地支配を行ったように、日本人を殺すことに何ら罪悪感が無いことさえ実はあるのです。

歴史問題はただの外交のカード

 江沢民という方は、中国元国家主席在任当時、外国に駐在する大使を全て集めて、堂々とこう言い放ちました。
「日本という国はもはや政治大国にはなりえない。
 しかし日本は経済、技術においては大国であるから、それらの利益を利用することが中国にとって望ましい。そして我々中国がそれらの利益を日本から引き出すためには、日本の国柄を利用すること良い。
 そして日本という国は押せば引く国であるのだから、日本に対しては歴史問題を終始強調し、永遠に突き付けていくべきである」
 このように彼らにとって、実は歴史問題は国家戦略であり、一つの重要なカードにしか過ぎません。
 その証拠に中国は、アヘン漬けにまでして香港やマカオを植民地にした欧米諸国に対しては何も言いませんが、しかし現在の弱腰外交を続ける日本に対してだけは、日本が何度、謝罪をして、何度、経済援助、技術援助を行おうとも、それでも「侵略戦争を謝罪しろ!」としつこいほど繰り返してくるのです。
 それに靖国神社に対しても、現職の首相が参拝しても最初は何ら抗議も批判もしませんでした。1978年にA級戦犯靖国神社に合祀されてからも、実は何も問題は無かったのです。
 しかし朝日新聞が「中国は靖国に対して日本の動きを注目して見ている」と書いたことから、おそらく「これは外交のカードとして使える」と思ったのでしょう。それから「我々中国は靖国に対して一歩も譲歩しない」と批判と抗議を行い始めたのです。
 ですから人権や心情を大切にする日本が、中国から国家戦力として歴史問題を突き付けられて、それに同調すればするほど、実は中国政府の国家戦略に乗ってしまっていることに、そろそろ日本人は気づくべきなのです。
 現在の日本が歴史問題を突きつけられて、ちょっと脅されれば、利益でも技術でも何でも差し出すために、日本が謝罪をしようが、援助をしようが、中国は永遠に歴史問題を突きつけるつもりでいるのです。
 こうした中でマスコミは中国に対して無力です。なぜなら日中記者交換協定」というものが結ばれているために、日本の大手マスコミやテレビ放送局は、実は中国共産党が不利になる報道を行うことができないからです。ですから中国に対する報道の自由は、元から日本にはありません。
 それどころか一説には、日本の一部の政治家やマスコミ関係者は、すでに中国からのハニートラップやマネートラップにかかったり、あるいは盛大な接待を受けることで、親中派となり、日本よりも中国の利益を大切しているという噂さえあります。
 日本は中国から「政治大国になりえない」と言われたわけですが、これを人間に置き換えるならば、「永遠に大人になれない子ども」ということです。
 しかしその子どもである日本は、たとえるならばゲームやらお小遣いやらお菓子だけは、たくさん持っているわけです。そして「昔、お前は俺にこんなことしただろ?」とちょっと脅せば、その子どもは何でも差し出すために、お金や技術をむしり取られ続けているわけです。
 つまり中国は日本に対して歴史問題を突きつけることで、ずっとカツアゲを続けているわけであり、そしてこれからも永遠にカツアゲを続けていくつもりなのです。

日本にあるもう一つの脅威

 ベルリンの壁が崩壊して以降、次々と共産国家は倒れていきましたが、日本は中国をはじめとする残り少ない共産国家に囲まれています。その一つが北朝鮮です。
 北朝鮮も、中国と同様に本来は儒教を重んじる国のはずなのですが、しかし中国と同様にマルクス思想の病にかかっています。そしてこの国はさらに自分たちで作り上げた「主体思想」と呼ばれる病にかかることで、いつからかとんでもない国になってしまいました。
 主体思想とは、国家を一人の人間にたとえて、トップである将軍を頭、政党を胴体、国民を手足とし、胴体と手足は頭が考えた通りに動かなければならず、将軍は絶対的な存在であり、全ての人民は無条件に従わなければならない、と考える思想です。
 もしも仮に、生まれてからずっとある人間を神にも等しい偉大な将軍様だと教わり、将軍様の為に尽くすことが人間としての正しい生き方である叩き込まれ、そして日本やアメリカは悪であると教え込まれた人々が国を作り上げたら、どんな国家ができあがってしまうのでしょうか?
 北朝鮮には貧困が蔓延している為に、石鹸、水、薬、何から何まで物資が無く、ビールの空き瓶に点滴を入れる有り様です。その為に栄養失調によって白内障にかかり、失明してしまう人の数は他の諸外国の10倍です。
 同じ民族であっても、北朝鮮の方々は韓国の方々と比べて、成人では平均身長が15センチほど低く、幼い子供では10キロも体重が軽くて、国民の四割が栄養失調です。
 しかし将軍様は、贅沢を極め、二万本を超える映画を楽しみ、100台のリムジンを所有し、一時はヘネシーコニャックの世界一の顧客で、美女のハーレムを作り、国内のいたるところに豪勢な別荘を持っています。
 それでも北朝鮮の幼い子供たちは楽しいそうに歌います。「哀れなアメリカ人は地面にひれ伏しました♪」白内障になって失明した老婆は言います。「目が見えなくて一番辛いことは、将軍様のお写真が見られないことだ」
 そんな北朝鮮では、「配給が少ない」と一言の愚痴をもらしただけでも、政治犯として捕らえられて、強制収容所に家族から近親者まで送られる羽目になります。近親者は自分が何の罪状で、強制収容所に送り込まれたのか何も知らず、死ぬまで働かされ続け、二度と出ることはできません。
 収容所で看守をしていた人間はこう証言します。「収容所では人間を人間と思ってはならない。だから働いている人間は次第に人間性を失っていく。囚人はネズミを追いかけて食べようとし、幼子までもが牛の糞に混じった穀物を奪い合って喧嘩している」
 密告者には北朝鮮政府から恩賞がもらえる為に、国民は互いに見張り合い、疑心暗鬼となり、悲惨な密告社会が作り上げられています。政府は国内に貧困が蔓延していく度に、その国民の飢餓感を国外に対する敵意に変えて、そして暴力によって統制してきました。積極的に国民にアメリカや日本を敵視させる思想を植え付けて、そして次々と公開処刑を行うことで、国民の不満を恐怖と憎悪に変えて誤魔化そうとしているわけです。
 もちろん命がけで北朝鮮を脱出しようとする人も数知れません。しかし自分の命だけでなく、近親者にまで被害が及ぶ為に、なかなか脱北は簡単なことではありません。しかし脱北者はこう言います。「北朝鮮には、人間にとって何よりも大切な自由がない。だから二度と戻りたいとは思わないが、家族や近親者のことは何も話せない」


世界に逆行する日本

 民主党は立党以来、念願の目標として「外国人参政権」という政策をかかげています。これは「日本に永住している外国人に選挙権を与える」という政策です。
 確かに日本には大勢の朝鮮人が住んでいますから、そうした人々の生活や人権を考えることは、とても大切なことです。
 しかし日本を愛している人々が選挙を行うのではなく、中国、北朝鮮、韓国こそを愛している人々、あるいは反日感情を持っている人々、もしくは外国の工作員が選挙を行った場合、結果的に日本の政治を外国の政治家が行うことにもなりかねません。あるいは外国人が一部の地域に集まったり、もしくは住民票だけを移すことで、外国人の政治家が誕生すれば、日本の中に外国の領土ができあがってしまうことも十分に考えられます。
 ですから日本に住む外国人の生活を考えることはとても大切ですが、しかし安易な外国人参政権は亡国の選択にもなりかねないわけです。
 しかし日本国籍は裏社会でも高額で売買されているというのに、すでに民主党指導のもとで、国籍法が改正されて、簡単に日本国籍が取れるようになってしまいました。 しかも民主党は「移民一千万人構想」というものを掲げて、中国をはじめとする東アジアから大勢の移民を受け入れる考えも持っているのです。
 そのめにこれから日本国籍と日本政府から需給される生活保護を目当てに、大勢の外国人が日本に来るかもしれない、と言われております。
 犯罪にすぐ手を染めかねない外国人も、そして反日教育を受けた日本人が大嫌いな外国人も、あるいは外国の工作員さえも、これから堂々と日本にやって来れてしまうかもしれないわけですが、もしも外国人参政権が認められれば、そうした人々も投票できてしまうのです。
 すでにドイツでは外国人の生活保護をめぐって社会問題となっているほどです。
 またオランダではイスラム系の外国人に参政権を与えることで、元からいるオランダ人とイスラム系住民との間で敵対関係が生まれてしまいました。そこで外国人参政権を取りやめる動きが出てきていますが、すでにイスラム系の政治家がゴロゴロいるために、オランダ国民は大後悔しています。
 オーストラリアは中国移民を受け入れて、そして参政権を与えたために、「移民で激増した中国人に国を乗っ取られてしまった」とさえ言われているのです。
 こうしたことに対して、フランスの国営放送は次のように述べています。
「中国移民を受け入れたために、カナダでは交通事故、偽造紙幣が増え、オーストアリアでは政治を掌握され、フランスでは美しい景観が壊されてしまいました。
 中国移民は世界中で凶悪犯罪の激増、失業率の悪化、環境破壊などの問題を起こすことで、悲劇を招いて終わろうとしているというのに、日本だけが世界に逆行しています。
 しかも反日教育を受けた外国人を自分の国に招こうとしているのは、狂気の沙汰と言えます」
 この狂気の沙汰を裏付けるかのように、民主党鳩山代表は「日本列島は日本人だけのものではない」と述べているのです。

民主党政権によって沖縄中国化は加速している

 民主党鳩山代表は、「目標は東アジア共同体の創造だ」と述べています。民主党が述べるアジア共同体とは、ヨーロッパのEUのように東アジアの通貨の統合であり、人間の自由な行き交いができる社会を意味しています。
 しかしEUが統合したのはベルリンの壁が崩壊して、ヨーロッパがマルクスの病から回復してからです。もしも東ヨーロッパの諸国が自由化せずに、共産国家のままであるならば、EU統合は絶対にありえませんでした。
 中国や北朝鮮マルクスの病から回復して民主化し、そして反日教育をきちんとやめた上で、東アジア共同体が作られれば、それは平和へ一歩前進したことになるでしょう。しかし政治体制も異なり、しかも反日教育が行われている最中で、通貨を統合したり、人間が簡単に自由に行き来できるようになることは、危険きわまりないことであるはずです。
 しかも沖縄を共産国家中国が狙っているというのに、民主党は「沖縄ビジョン」なるものを考え出したり、「一国二制度」をかかげたり、「道州制」を投入しようとしたりして、実は沖縄を独立させるような考えを持っています。
 しかし中国がマルクス思想と中華思想にかかっている現時点で、沖縄が日本から独立することになれば、沖縄はただちに中国のものとなっていくことでしょう。
 つまり中国という外からの「沖縄中国化」と共に、実は民主党という内からの「沖縄中国化」があるわけです。
 そして民主党が政権を取った今、「沖縄中国化」のレールを進む列車は、急激に加速しています。確かに一年や二年では無いことかもしれませんが、しかしこのまま月日が経過すれば、シマンチュは自由と平等を失い、暴力によっておさえつけられることにもなりかねませんし、いつかまた祖国復帰を願って暴動を起こすことにもなりかねません。
 しかし今度の相手は民主国家アメリカではなく、共産国家中国ですから、チベット人ウイグル地区の住民の様に、次は完全に暴力によって鎮圧されてしまうことでしょう。
 この様に祖国復帰から三十数年、また沖縄は祖国を失いそうな状態であるのです。

民主党の偽装マニフェスト

 先の衆議院選挙において、民主党に投票した人に聞いてみると、「民主党マニフェストが良かった」と答える人も少なくありませんが、しかし民主党マニフェストは「偽装マニフェスト」とさえ呼ばれています。これは衆議院選挙直前に、民主党都議会議員土屋敬之氏が告発したことです。
 なぜ民主党マニフェストは「偽装マニフェスト」となどと呼ばれているのかというと、民主党が公に配ったマニフェストの中には、民主党立党以来の念願の目標である「外国人参政権」などについては、何も書かれていないからです。
 つまり選挙で論争を起こしそうな政策は、あえて全て伏せておいて、耳ざわりの良い政策は、たとえ実現困難であっても載せておいて、それをマニフェストとして国民に配ったわけです。
 小沢幹事長はこうしたことをまるで裏付けるかのように、若者に対して「政治の細かいことまで知る必要はない。自分たちの一票で政権を交代できる。それだけ分かってもらえたら良い」と述べています。
 この小沢氏の言葉には何も悪意は無かったのかもしれませんが、しかし自分たちの一票が国という人生の土台を築いていく以上、自分が投じた一票によってこれから先、どのような国が造られていくか、それを国民はよく知っておく義務があるのではないでしょうか。なぜなら投票先の政党や候補者をよく知りもしないで、安易な気持ちで国民が投票を行った時、国は滅びかねないからです。

無関心が中華政党を勝たせた

 フランス国営放送は、こうも言っています。「民主党が政権をとれば、韓国、中国のための政策が多数可決され、日本人には悪夢の時代が訪れるでしょう」
 あるいは民主党を離党した大江康弘という参議院議員も、民主党に対して「この党が政権を取れば日本は終わりである」と述べています
 しかし現実に民主党は政権を取ってしまいました。
 それは私たち日本人が政治に対して無関心を続けて、民主党を良く知りもしないのに投票してしまったからです。
 確かに自民党に対して、不満を持つ国民の気持ちも分からなくはありません。そして「日本を変えたい」という想いも、今の日本国民なら誰でも持っていることでしょう。
 しかし「善く変わる」ならば良いのですが、「悪く変わる」ならば、それはたまったものではありません。そして現実に民主党はフランス国営放送から、「中華政党」とバカにされてしまうほどの政党であり、社会主義者たちが中心を占めているのです。
 ですから若者をはじめとする日本人が、このまま政治に対して無関心を続けるならば、日本はあと数年もすれば、本当に知らぬ間に全く別の国へと様変わりすることになります。
 それはつまり日本人が、その道を選んだわけではないけれども、気がついたら日本が全く別の国になっていた、ということがこれから起こりうる、ということです。
 しかし日本がこれまでとは全く異なる道を選び、そして全く別の国へと様変わりしていくのならば、日本人が真剣に考えて、その上で判断を下すべきです。
 日本人がよく考えた上で、民主党指導の社会主義革命を選び取るのならば、それはそれである程度の納得もできますが、しかしよく考えもせずに選んでいて、本当は社会主義を選び取らないのならば、この革命に対してブレーキをかけるべきではないでしょうか。
 国民が政治に対してきちんと関心を持っていれば、こうした寄せ集めの選挙用の集団が選挙で圧勝して、日本が社会主義に近づくことなど無かったことでしょう。
 しかし現在の日本人は、スポーツ、芸能、音楽、ファッション、グルメには関心があっても、政治にはまるで無関心がありません。そのために、真面目で、一途で、真剣に国を憂いている人間が、政治家になろうとしても政治家になることはできず、その一方でたとえ考え方に統一性が無くとも、「中華政党」とさえ呼ばれてしまう民主党にその名を連ねてさえいれば、誰でも簡単に政治家になれてしまうわけです。
 つまり小沢一郎氏に気に入られさえすれば誰でも国会議員になれてしまう国、それが今の日本であるわけです。
 ですから「民主党」という政党は「無関心政党」であり、そして亡国の道を選んだのは、他ならない日本国民であるわけです。

正しい友愛外交を行なっていくべき

 東アジアのみならず、世界の平和を夢見る時、「民族」ということが、大きな鍵を握っていることは誰にでも分かるはずです。
 しかし北海道、本州、沖縄では、かつて人々は異なる言葉を話し、独自の文化を持ち、アイヌ民族大和民族琉球民族として別々に生きていましたが、今では同じ日本人として生きています。
 では中国とか、北朝鮮とか、韓国とか、こうした東アジアに生きる方々と私たち日本人が、果たしてどれだけ遺伝子レベルで人間として優劣があるのかと言えば、それはアイヌ民族大和民族琉球民族に一切優劣が無かった様に、実は優劣の差はないのです。
 違いは文化であり、言語であり、そしてその国を築き上げている思想、イデオロギーでしかありません。
 ですから、たとえ中国や北朝鮮の真実の姿を知ろうとも、それらの国々で生まれ育った方々に対して、蔑んだり、差別したり、もしくは憎しむことなど大きな間違いです。なぜならそれでは争いしかうまず、平和が築かれることは無いからです。
 しかしその一方で、現時点の中国や北朝鮮は、依然としてマルクスの病にかかるばかりか、中華思想主体思想にもとりつかれて、決して平和的な国家とは言えません。ですから一人一人の人間は、私たちと同じであっても、やはり国そのものが間違っていることは明白な事実です。
 ですからそれは、民主党の掲げる友愛外交によって、「違いを乗り越える」というレベルのものでは実はないのです。北朝鮮に一度でも友愛が通じたことがあったでしょうか?これまで日本が中国に行ってきた謝罪や援助は果たしてどう扱われたのでしょうか?
 ここにあるのは「違い」ではなく、「間違い」です。
 そして「間違い」を浅はかな友愛外交でもって乗り超えようとすれば、北朝鮮や中国から日本が利益や技術をむしり取られるばかりか、もしくは国が蹂躙されて滅びる結果さえ招きかねません。
 ですから友愛を掲げるのならば、正しい友愛を行うべきです。
 正しい友愛とは、東アジアの同胞として彼らを愛するべきであり、彼らに日本を愛してもらうべきであり、そして彼らのプライドを傷つけることなく、自分たちの国を築き上げている思想的間違いに、彼ら自身に気づいてもらうことです。
 なぜなら間違っているのは、国家を築き上げている思想、イデオロギーであり、彼らがマルクス思想、主体思想中華思想という間違った思想から回復してもらうことこそ、東アジアの本当の平和に繋がるからです。


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以上です。
興味がある方はhttp://ngomisumaru.blog19.fc2.com/category11-27.html
より続きを見て下さい。
賛否はともかく、日本人として、そして今後の日本の為に
一考の材料になるのではないでしょうか?